
天野 博/法学部闘争委員長
「二十歳の原点」高野悦子とその時代
1969年立命館
2025年6月キャンパスプラザにて、京都大学コンソーシアムの公開授業、里程標としての立命館1969年を高野悦子の「二十歳の原点」を素材にして講義する機会が得られた。
「二十歳の原点」は300万部を超えるベストセラーとなり今も読み継がれている伝説の出版物であるが、彼女と彼女が生きた時代、空間について、当時立命館体制と厳しく対立し退学処分となったこの私に講義してほしいとの要請を受けた。………………
天野 博/法学部闘争委員長
「二十歳の原点」高野悦子とその時代
1969年立命館
2025年6月キャンパスプラザにて、京都大学コンソーシアムの公開授業、里程標としての立命館1969年を高野悦子の『二十歳の原点』を素材にして講義する機会が得られた。
『二十歳の原点』は300万部を超えるベストセラーとなり今も読み継がれている伝説の出版物であるが、彼女と彼女が生きた時代、空間について、当時立命館体制と厳しく対立し退学処分となったこの私に講義してほしいとの要請を受けた。夢想だにしなかったことであり、この企画が進むかどうか紆余曲折があるものと身構えていたが、講師人選にあたって立命館大学もふくめ寛容な態度を取られたと聞き「全共闘も歴史になった」との感慨を抱いた。

立命館大学は、かつて広小路にあった
講義は成功した。聴講された方からのアンケートもほとんどが好評であったから、事務局にも喜んでいただいた。講義そのものを詳しくお伝え出来ないが、この講義準備にあたって先輩、後輩から貴重な資料が集まった。そのなかに「立命館学園闘争の記録 支配に抗う正史」があり、読みながら時空を超えてあの1969年にスリップした。高野悦子と共有した時空に。
高野悦子は1967年入学、私と同学年で記憶に残っており新聞社などの取材を幾たびも受け続けてきた。「二十歳の原点」は1969年1月から始まり6月で終わっている。「支配に抗う正史」は1968年末から1969年5月までの闘争記録であり「二十歳の原点」と符合する。言い換えると「二十歳の原点」は「支配に抗う正史」と表裏一体、闘争記録を読めば彼女の苦悩もわかってくるだろう。
1969。バリケード

他大学ではこの時代の記録を客観的に保存しているが残念ながら立命館はそうではない。このHPを高野悦子とその時代に興味ある方々にお届けする。

立命館学園闘争外史
連絡先:tugobua1969@gmail.com
天野博(Amano Hiroshi)



